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★ 組織と人の管理 <高木晴夫教授プロデュースによるセミナーシリーズ>
5月:戦略と組織

(セグメントコーディネーター:奥村昭博教授)
5月13日(月) 「アサヒビールの挑戦」
5月21日(火) 「新日鐵A、B」
5月28日(火) 「ヤマト運輸1976」
6月 4日(火) 「株式会社リクルート フェロー 藤原和博」

 

6月:リーダーシップ
(セグメントコーディネーター:高木晴夫教授)
企業組織のあり方が、階層構造を強く維持し上意下達でマネジメントすることか
ら、情報ネットワークを活用しつつよりフラットでチーム編成の組織を多用することが多くなってきている。後者の組織においてどのようなリーダーシップが求めらるのか。
これを考えるのがこのコースの目的です。
6月 6日(木)「東京電力株式会社:炎の発言」

中途入社した若い社員が社内電子掲示板に会社の組織や文化を批判する問題発言を行なった。これがきっかけとなり、ネット上には議論が渦をまくようになった。こ
のような事の進行にあわせるかのように会社では業務改革プランの募集がおこなわれ、彼はそれに応募した。このケースでは、ネット上の議論の展開と実際の業務との関連においてどのようなリーダーシップが求められるかを考える。
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6月13日(木)「もののけ姫と宮崎駿」

このケースの課題は、大ヒットアニメ「もののけ姫」を制作したスタジオジブリでのクリエーターたちに対する宮崎監督のリーダーシップについてである。この種の組織と業務は創造的な活動をフラットな組織で行なっている。そこでのある種の典型的リーダーシップを議論し、一般の企業でもどのように有効であるかを考える。
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6月20日(木)「瑞穂製鉄株式会社」

瑞穂製鉄は、製鉄業に特有の高階層型組織に変革を加えて階層数を減らし、チーム制も導入した。しかし、このことを報じるマスコミ記事と少ない数だが社内インタビューによる実態調査との間には、おおきな解離があった。このズレを議論することで、巨大企業が行なう組織変革でのリーダーシップにはどのような側面があるのか、要所要所の立場にあるものにとって何が重要になるのかを考える。
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6月27日(木)「株式会社レリアン」

婦人服の製造販売を全国チェーン展開しているレリアンでは、各店鋪の店長・店員がビジネスの中心にくる組織になっていた。彼らをいかに動気づけ、一枚でも多くの服を売る方向へ向けて、会社の商品戦略や報酬体系が作られていた。なかでも店長・店員研修の場は極めて重要で、そこではある種の興奮の共有をおこなうリーダーシップがとられていた。リーダーとその下の多数の店長・店員という非常にフラットな組織における特徴的なリーダーシップを考える。


7月:組織の中の人間

(セグメントコーディネーター:渡辺直登教授)
旧来の日本型経営が変貌する中、「キャリア」について考えることは、個人が自分の職業人生をどうデザインするかという観点からも、また経営組織が人的資源をいかに育成・活用するかという観点からも、大変重要になってきました。本セクションでは、キャリア発達についてこれまで心理学、社会学、経営学の分野で論考されてきた理論やモデルを紹介しながら、個人が自らのキャリアを充実させ、経営組織がキャリア開発を促進させてゆくための方策について学びます。


7月 2日(火) 「ABCコンサルティング」

キャリア初期の段階で転職して、新たにコンサルティング会社に就職した2人の若者の再就職後の軌跡を扱います。ひとりは、新職場にうまく適応しキャリアを伸ばしてゆきますが、もうひとりは思い描いていたような仕事ができず会社を去ります。2人のキャリアの違いはどこから生まれたのか、個人はそして組織は若年での転職をどうとらえればよいかについて議論します。
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7月 9日(火) 「セントポール製薬株式会社」

キャリア中期にアメリカの合弁会社に出向中のビジネスマンの胸の内を扱います。能力が高く、仕事をきちんとしますが、会社と少し距離をおいた関係を保ちたいと願っているビジネスマンは多いと思います。しかし、年齢的に管理職となる時期が近づいたとき、自らのキャリアをどうデザインして行ったらよいか、しかも本社から離れた異国の地で何ができるのかについて討論します。
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7月16日(火) 「榎本氏の再就職活動」

貿易商社に勤めていた中堅社員が、突然会社から退職の勧告を受けます。とりあえずの行き先はアウトプレースメント・センター(再就職支援機関)です。ここで体験した彼のさまざまな思いを中心に、キャリア中期にリストラされた個人の今後のキャリア・デザイン、リストラせざるを得なかった会社の政策について議論します。
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7月23日(火) 「東北支社松山部長」

東北支社営業部の部長が、本社人事部から営業マンをひとり預かって欲しいと依頼されます。この営業マンは頭脳明晰で、輝かしいキャリアを持った人だったのですが、2年ほど前にうつ病にかかり、入院ののち本社で簡単な仕事に従事し、リハビリテーションを受けてきました。心理的な病気に罹った人を、いかに組織がサポートすることができるかを討論します。

 

新時代の戦略とマーケティング<國領二郎教授プロデュースによるセミナーシリーズ>
10月:ビジネスモデル設計
(セグメントコーディネーター:國領二郎教授)
新事業を構築する上で重要となるのがビジネスモデルの構想である。特に産業が知識集約的になってくるにつれて、知的な付加価値をどのような形でビジネスに反映するかが大きなポイントとなってくる。本シリーズでは、ユニークなビジネスを構築し、成功を収めてきた各社の事例を検討しつつ、いかなる価値を顧客に提供し、どのような形で対価を得ることが有効かなど検討を進めたい。なお、以下のケース候補の一部は現在作成中であり、準備状況によって変更がありうることを予めご了承いただきたい。
10月 9日 (水)「ミスミ(B)オープンポリシー」
購買代理、オープンポリシーなどユニークな概念で成熟した業界の中で高収益ビ ジネスを作り出してきたミスミのビジネスモデルについて検討を行う。ミスミの ビジネスモデルがベンダーや顧客のビジネスモデルにも影響を与える構図が明ら かにされる。
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10月16日 (水)「プラネット2001」
日用品・化粧品業界において流通改革の基盤を提供する存在として力を増してい るプラネットの提供するビジネスについて検討する。プラネット自体の経営とと もに、流通業界におけるビジネスモデルが歴史的にどのように変遷し、いまどの ような転機を迎えているかを考える。
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10月23日 (水)「オークネット2002」
衛星画像通信を活用して中古自動車の在庫交換を構築し、中古自動車卸売り市場 において、圧倒的な存在となったオークネットのビジネスモデルを検討する。シ ステムが顧客に提供している価値は何か、サービスに使われている技術の特性が 経営戦略といかに合致しているかなどを検討する。
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10月30日 (水)「株式会社 アイスタイル」
化粧品のコミュニティサイトとして消費者に圧倒的な影響力を誇る@コスメを運営する株式会社アイスタイルを経営的視点から分析する。サイトの影響力をどのように事業に結び付けていくか、今後の事業展開をどのようにはかっていくか、資本政策をどのように行うかなどを検討する。

 

11月:マーケティング
(セグメントコーディネーター:和田充夫教授)
テーマ:アートに学ぶマーケティングマネジメント成熟停送するさまざまな市場にあって、これまでのプリダクトマーケティングのフレームに対するマーケティングのフレームに対する不安が増大しています。そんな中にあって全く門外漢であったアートの世界に新たなるマーケティングのヒントがあるような気がします。このコースではケース分析の対象をアート組織に向けることによって、マーケティングへのあらたなるヒントを求めようと思います。

11月 6日 (水)「メイキングオブ・ブロードウェイ・ミュージカル」
ブロードウェイ・ミュージカルのメイキング・プロセスを追跡することによって、ミュージカル・プロデューサーの仕事振りやプロセスのなかに、プロダクトマーケティングのヒントを探ろうと考えています。
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11月13日 (水)「四季株式会社/四季株式会社と浅利慶太」
今日、松竹、東宝と肩を並べるほどに成長してきた劇団四季の観客動員のしくみを分析検証し、併せて浅利慶太の目ね地面と・リーダーシップの秘密を探ります。
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11月20日 (水)「ポリグラム・クラシックス」
世界最大のクラシック・レコードの供給者であるポリグラム社について、1990年初頭のレコードからCDへの転機による急成長以降の対応策を、クラシックCDファン層の分析を通じてさぐります。
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11月27日 (水)「東京フィルハーモニー交響楽団&新星日本交響楽団-クラシック・オーケストラの合併-」
2001年4月に合併した東京フィルハーモニー交響楽団と新星日本交響楽団の事例を取り上げ、合併の背景、合併の目的、合併に至るプロセスについて検討を加え、ビジネス界における企業合併に関する示唆をえたいと思います。

 

12月〜1月:競争戦略
(セグメントコーディネーター:青井倫一教授)

市場における競争戦略はその様相は多岐にわたる。このセグメントではそれぞれの市場における競合2社間の戦略対応のありかたについて焦点を当てる。その過程で市場に対する戦略とともに、競争相手とのインタラクションを どのようにマネジメントしていくべきかが重要な経営課題となる
12月11日(水) "モスフードサービス"
業界リーダーであるマクドナルドに対して、モスフードサービスが採択しているマーケティング戦略を分析することによって製品差別化戦略・市場細分化戦略のありかたを検討する。その後のフードサービス業界の展開も視野に入れればより興味深い議論が展開できる。
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12月18日(水) "激化するコーラ戦争"
米国の清涼飲料市場におけるコーク対ペプシの競争(いわゆるコーラ戦争)に焦点を当てる。この分析の過程で価値を創造する連鎖モデルのマネジメントとは何かを探る。
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1月15日(水) "コダック 対 ポラロイド"
ポラロイドが独占してきたインスタントカメラ市場へのコダックの参入戦略を両社の戦略・経営資源を分析することによって検討する。両社の将来の競争インタラクションをどう考察すべきかが課題となる。
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1月22日(水) "苦い競争"
ニュートラスイート社が独占しているアストラパームの市場に対してオランダスイート社が参入していく過程を分析することによって、新規参入者がどのような付加価値を提供して、そしてそれを自社の利益に変換すべきかを検討する。